だけどそれを染野くんは聞きもらしていなかったようで、はっと顔をあげた。
私と染野くんの視線が重なり合う。
な、なんて言ったらいいの……。
素直に謝るべきだよね……。
晩ご飯作るの忘れて、寝てしまってごめんなさい、って言おう。
少しだけ震える両手を絡ませる。
「あ、あの……」
意を決して声をあげる。
染野くんは何も言わず、視線を合わせてくれている。
「晩ご飯……。
作るの忘れて、寝てしまって……。ごめんなさい……っ」
たどたどしい自分の口調に情けなくなる。
ただでさえ迷惑かけたというのに、謝罪の言葉もしっかり言えないなんて……。

