無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



なにかを思い出したように、琥珀くんに向かって自己紹介をする琴葉ちゃん。


さらっと私の親友だって言ってくれて、とても嬉しかった。



「佐伯先輩っすね。俺は佐藤琥珀です。
それで先輩、聞きたいことってなんですか?」

「そうそう。
あのね、さっき玲奈とこの学校で一番美少女でモテるのはだれかっていう話をしてたんだけど……」



琴葉ちゃんは、そこで一息つくかのように、ひとつ間をあけた。



「佐藤くんは、それは誰だと思う?」

「え、ちょ、琴葉ちゃんっ⁉」



し、質問ってそのことだったの……⁉


変な質問しないでよ……っ‼


内心とても焦っている私とは裏腹に、琴葉ちゃんは興味津々と言うように口角をあげている。