無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



だけど今年、琥珀くんがこの高校に入学してくると聞いて驚いたな。


ひさしぶりに見た琥珀くんは、私よりもずっと身長が高くて、きりっとしたかっこいい男の子になっていた。


だけど大人びていて、少しクールなのは変わらない。


少し長めの前髪から、まっすぐに私を見つめる瞳に、不覚にも心臓がひときわ大きく跳ねてしまう。


……琥珀くんだって、ちゃんと男の子だ。


当たり前のことなはずなのに、そんなことを今更ながらに感じた。



「玲奈さん。これ、玲奈さんのですよね?」



そう言って、琥珀くんは私の前でそっと自分の手のひらを広げた。