無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



ど、どうしよう、迷惑かけちゃった……っ。


後ろを振り返ると、怪訝そうな顔をしている人がたくさんいた。


そうだよね、私の500円玉くらい、諦めればすむ話だもんね。



「す、すみませんっ」



慌てて食堂の人に謝罪をして、オムライスを受け取った。


それから、琴葉ちゃんと並んで空いているテーブルまで進む。


向かい合わせになるように腰かけてから、琴葉ちゃんは小さくため息をついた。



「もう、玲奈ったら」

「ご、ごめん……っ」



呆れたような様子の琴葉ちゃん。


そ、そうだよね……。


ちゃんとチャックを閉めてたらな、こんなことにならなかったのに。