無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



彼とのトーク画面を開く。



≪言い忘れてたんだけど≫

≪同居のこと、絶対だれにも言うなよ?≫



……危なかったぁ……っ!!


画面にあったのは、そんな二つの染野くんからのメッセージ。


あやうく、同居のことを話してしまうところだった……。


もしこのまま話していたら、帰ったら染野くんに大説教をされていたに違いない……っ。




「ご、ごめん琴葉ちゃん。なんでもないっ」

「そう?」



私があわてて首を振りながら伝えると、琴葉ちゃんもにこりと笑って返してくれた。


うっ、琴葉ちゃん可愛い……っ。


琴葉ちゃんの綺麗に束ねられたポニーテールの髪が、ひらりと揺れた。