「ありがとう、琴葉ちゃん……」
「私は食堂にお弁当持って行くよ?」
「うん! 大丈夫だよっ」
にっこり笑ってうなずく。
琴葉ちゃん、実は心配性なところもあるみたいなんだ。
そんなの杞憂なのに、って思うこともあるけど、それも含めて全部琴葉ちゃんの優しさだから。
琴葉ちゃんが親友でよかったと、何度思ったか……。
「早く行かないと混むわよ、玲奈」
「うんっ! お腹すいてるし行く!!」
琴葉ちゃんの言葉に大きくうなずいて、かばんから財布を取りだし、ポケットに入れた。
お弁当を手にした琴葉ちゃんと並んで、食堂まで向かう。
私、食堂使うの初めてなんだ。

