無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



言えた、言えたよ、私。


ごめんなさい、先輩。


先輩のまゆは少しだけ下がっていて。


私がこんな顔をさせている、という事実に苦しくなる。



「叶わない、恋なの?」



ズキン、と胸が痛む。


そうだと分かっていたって苦しくないのに、口にされると苦しくなるのはなんでなんだろう。



「……はい」


私のそんな返事に、「叶わない、恋……」と先輩はまたつぶやいた。


そして、挑むように私に向き直って。


「じゃあさ。
好きにさせて見せるよ。
俺のことを、好きだって言わせてみせるよ、朝倉さん」



……へっ!?


好きにさせてみせる……!?


好きだって言わせてみせる……!?


な、なんで……!!


どくどく、と心臓がはねる。