無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



私の声、届いたかな……?


そんなことを思いながら、染野くんの寝顔を見つめる。


すると、そのまぶたがぴくりと動いた。


あっ、これは起きたはず……!


そんなかすかな期待を胸に秘めて。


そして、ゆっくりとそれは開かれた。


その瞳は、まっすぐに私を見据えている。


焦点が合わないのか、はたまた状況が理解しようとしているのか。


数回まばたきを繰り返したのち、大きく瞳は見開かれた。



「……はっ⁉」



ようやく状況を理解してくれたのか、染野くんは驚いたように大きな声をあげた。


うっ、そ、そうなるよね……。


きっと寝ぼけていたんだ。