無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



ね、寝ぼけてるのかな……?


じゃないとこんなことしないよね……?


私の心臓は、尋常じゃないほどせわしなく動いている。


ドクドクドクドク……。


この近距離で、染野くんに私の鼓動の音が聞こえてないか心配になるほど。


というか、染野くんの寝顔、天使すぎるんですけど……っ?


真っ白なつやのある肌、長いまつげに小さな鼻、そして形のよい唇。


誰もが口にそろえていうだろう、イケメンだと。


抱きしめられている恥ずかしさで、かああっと顔が熱くなる。


どうしてこんなことになっちゃったの……!


前提として染野くんは、私の好きな人だ。


好きな人に抱きしめられて、ドキドキしない人なんてきっといないでしょう?