無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



「そ、染野くん……」



緊張や不安のせいか、声が小さくなってしまう。


もちろん、そんな小さな声じゃ眠っている染野くんに届くはずなく。


こんな声じゃダメだっ、もうちょっと大きな声で……っ。


こぶしをぎゅっと握って、大きく息を吸う。



「そ、染野くん……っ!
お、起きてください……っ!!」



すると、私の声が届いたのか、染野くんの体がぴくりと反応した。


お、起きた、かな……っ?


思わず安堵の息を吐く。



「朝ご飯、用意してます。
起きないと、ち、遅刻のき……わあっ⁉」



遅刻の危機です、と言おうとしたときだった。