私は昔から女子に嫌われる性格だった。


自慢の整った顔立ちをよく思わない人が多かったから、目をつけられることなんて日常茶飯事で私はいつも一人だった。


一人で何もすることがない放課後は趣味を見つけようと色々なことに挑戦をしてみた。



結果的にハマったものといえば、少女漫画と武道だった。


少女漫画の中は私のつまらない学校生活と違って理想の友情や恋愛が詰まっていて、武道は習えば習うほど自分の強みになるしやっていて楽しかった。


そんな私だったから、高校は普通の共学を選ばずにヤンキー校と有名な高校を受験した。



「え、女?なんだこいつ。学校間違えてんの?」


「おいおい、ここはなおまえみたいた女が来るような場所じゃ…」


「うるさいな」



肩に馴れ馴れしく手を置いてきたバカな男子をひょいっと投げ飛ばす。


喧嘩なんて当たり前のこの学校で、武道をやってきたおかげで私は浮くことなく過ごすことができた。