そして、本を閉じ、掃除を進める。

 あれ?これなんだろう?

 なにやら古くさいアルバムみたいだ。

 お母さんかお父さんのかな?私の写真はほとんどないはずだし。

 疑問を持ちながらもページをめくる――――
 と『美織』と大きくかかれた紙を持ったお母さんとお父さん、そしてたぶん私だと思われる赤ちゃんと小学高低学年くらいの男の子がうつっていた。

 誰だろう?この子?近所の子かな?

 でも養護施設の人が私を預かった時は一人っ子な上に従兄弟などもいなかったという悲しき事実を教えてくれたのだが、、