「暁も、莉茉さんから離れたくないだろう?」 「あぁ。」 躊躇なく、当然とばかりに頷く暁に、親父さんは優しい眼差しを向ける。 「莉茉さんと一緒に、病室に行ってやれ。」 「………。」 暫く無言で、親父さんを見つめていた暁が、おもむろに頭を下げた。 「ーーーー親父、ありがとう。」 「あぁ、行ってやれ。」 親父さんに促された暁が、莉茉ちゃんと一緒に、病室に向かうのを、俺達は見届ける。 今は、ゆっくり2人っきりにさせてあげたい。 ………………そんな思いがあったんだ。