「一命を取り止めました。」 開かれた手術室のドア。 集まった全員に詰め寄られた医者が、怯えを滲ませたまま発した言葉に、その場が安堵に包まれる。 組長に姐さん。 そして、朔に、その彼女の神無ちゃん。 その全員が、ほっと胸を撫で下ろした。 「………っ、本当に良かった、莉茉ちゃん。」 くしゃりと、俺も顔を緩ませる。 ーーーーーーしかし。 その安堵も、一瞬の事だった。