「………………、暁。」 不意に声を掛けられる。 ゆっくりと後ろを振り返れば、片手に携帯を、もう一方にには紙袋を持った大雅がいた。 「暁、大丈夫か?」 「………あぁ。」 「………………、取り敢えず、暁は先に服を着替えた方が良い。」 大雅が眉根を寄せる。 「………服?」 大雅の言葉に自分の服を見下ろせば、莉茉を抱き上げた時に付いただろう血で染まっていた。 ーーーー俺の手さえも。