「ここでお待ち下さい。」 「っっ、」 看護婦に止められて、青白い顔をした莉茉が手術室に運ばれるのを、ただ見送る。 直ぐに点く、赤いランプ。 手術中を表すそれを、俺は呆然と見つめる事しか出来なかった。 「っっ、莉茉…。」 ーーーーなんで。 あの時、莉茉の手を離してしまったんだろう。 悔やんでも。 後悔しても、今更、遅い。