「ーーーーーはい?」 滅多に掛かってこない父さんからの珍しい電話に、俺は眉をひそめるしかない。 それに、何故だ胸がざわめき、不吉な予感がしたけれど、神無に促されて出た。 「………………朔。」 「ん、どうしたの?」 「直ぐに、日笠総合病院に来なさい。」 「………。」 簡潔な父さんの言葉に、俺の思考が固まり、その意味を理解する事が出来ず。 「………………え…?」 父さんに対して、そんなすっとぼけた声が、無意識に俺の口から零れ落ちていった。