「………、そう、ね、」 2人を抱き締め返しながら、茉莉から一瞬も目を逸らせない。 「ーーーー眠り姫?」 「っっ、」 掠れた茉莉の声に、じわりと、私の目に涙が溜まる。 「………、えぇ、2人の貴方へのあだ名よ。」 ………あぁ、幻なんかじゃない。 目の前のこれは、ちゃんと現実なんだ。 「おはよう、茉莉。」 この時を。 今日を、待っていた。 ずっと、ずっと、あの日から。 「………、おは、よう、莉茉…。」 「ふふっ、」 泣きながら、私は笑った。