「「ママ、“眠り姫”は、まだ起きないの?」」 声を揃えた2人が、つぶらな瞳で私を見上げる。 「ふふっ、そうね、もう少し、お寝坊さんかも知れないわ。」 くすくすと笑って、愛おしい子達の頭を撫でた。 「ねぇ、茉莉?」 「………。」 視線を向けた先。 ぴくりとも、何の反応もしない私の妹の姿。 茉莉は、あの最後の日から、ずっとこの病室で眠り続けている。 永い時間の中で、その身体はずいぶんと痩せて、細くなってしまった。