「ふふ、莉茉も同じ幸せを感じてる?」 大切な親友を、思う。 今頃、彼女も、幸せに包まれているだろうか? そうであれば良い。 莉茉の最愛の人、朔くんのお兄さんの、温かな腕の中で、幸せである事を願う。 明日も。 明後日も、彼女が幸せである事を。 ーーー私は、そう疑いもしなかった。 「………………え…?」 緊張感を孕んだ朔くんの声に混じり、真っ暗に染まった空から雷鳴が轟く。 豪雨となった天気が、私の胸の中に、消えない不安を落としていった。