「莉茉?」 ホテルの中にある、最上階の一室。 恒例になりつつある、暁の膝の上に座らされた私は、窓の外のネオン輝く夜景を見つめる。 ………無言のまま。 暁に声を掛けられても、私の視線は窓の外の景色を映すだけ。 「莉茉、怒るなよ。」 「っっ、」 艶のある、暁の甘い声に、私はぞくりと身体中を震わせた。 「なぁ、あいつらに触ってねぇだろ?」 「………、」 首筋に落ちる、口付け。 暁は、確信犯だから、質が悪い。