寵愛の姫 Ⅳ  【完結】



「………、ヤバイって、容子。」

「そうだよ、止めなよ。」



そんな彼女を、他の2人が顔を強張らせながら必死に止めようとするけれど。



「あんた達は、黙ってて。」



ぴしゃりと、はね除けられてしまう。







そうなれば、彼女達は口をつぐむしかなくて。




「それとも、あれなの?」



キツイ眼差しを、容子と呼ばれた彼女は、そんな2人へと向ける。



「まさか、この私に逆らうつもりとか?」



蔑むような。







責めるような、そんな眼差し。



「っっ、違っ!」

「そんな事…。」



身を震わせ、顔を青ざめさせる2人には、同情するしかない。










強気な態度。






他者を強引に従わせる傲慢さに、容子と呼ばれる彼女は、良い所のお嬢様なんだと悟る。








私の一番、嫌いな人種。







弱者を、人だとは思わないから。







………昔の、茉莉みたいに。