「………、ヤバイって、容子。」
「そうだよ、止めなよ。」
そんな彼女を、他の2人が顔を強張らせながら必死に止めようとするけれど。
「あんた達は、黙ってて。」
ぴしゃりと、はね除けられてしまう。
そうなれば、彼女達は口をつぐむしかなくて。
「それとも、あれなの?」
キツイ眼差しを、容子と呼ばれた彼女は、そんな2人へと向ける。
「まさか、この私に逆らうつもりとか?」
蔑むような。
責めるような、そんな眼差し。
「っっ、違っ!」
「そんな事…。」
身を震わせ、顔を青ざめさせる2人には、同情するしかない。
強気な態度。
他者を強引に従わせる傲慢さに、容子と呼ばれる彼女は、良い所のお嬢様なんだと悟る。
私の一番、嫌いな人種。
弱者を、人だとは思わないから。
………昔の、茉莉みたいに。



