「………本当に、溺愛されているのですね。」 その声に視線を向ければ、俺達を見つめて、品良く笑う香川の姿。 微笑ましげな表情を浮かべている。 「確か、ご結婚されているとか。」 「あぁ、式はまだだがな。」 香川の問いに、軽く頷く。 式は、莉茉の高校卒業を待ってからする予定になっている。 ………主に張り切っているのは、親父達だけどな。 「それは、御祝い申し上げます。」 「ありがとうございます。」 心からの賛辞に、嬉しそうに顔を綻ばせた莉茉が、香川へとはにかむ。