「………神無は、雨は嫌い?」 「ううん。」 首を横に振った私は、朔くんに淡く微笑む。 「私、雨は好きよ?」 あの広い家に1人でいた頃から、降り頻る雨の音が好きだった。 静まり返った部屋の中で、それが唯一、私の孤独感を紛らわせてくれたから。 一人ぼっちじゃないんだって。 雨は、寂しさを癒してくれた。 私にとっての、子守唄。 「雨の音って、一人ぼっちじゃないって、慰めてくれているみたいじゃない?」 「………、神無…。」 言葉を詰まらせた朔くんに、私は小さく笑って、その胸に凭れ掛かった。