「畏まりました、ご案内いたします。」 そつなく、スマートに私達を先導する香川さん後ろを、暁と一緒に歩く。 「莉茉?」 「うん?」 暁の呼び掛けに、隣を見上げる。 「緊張してるのか?」 「………、少し、ね。」 肩に力が入っているのが、分かったらしい。 暁にエスコートされながら会話をする間にも突き刺さる、女の人達の視線に辟易する。 「莉茉、自信を持て。」 「え?」 「お前以外に、俺を欲情させる女はいねぇよ。」 最後だけ小さく耳元で意地悪く囁く暁に、私の頬が朱に染まった。