「………、朔くん。」 「うん?」 「嵐、になるのかな?」 見つめる先は、漆黒の闇。 ぽつぽつと、降り始めた雨は、段々とその激しさを増していく。 それは、まるで。 ………………荒れ狂う、獣のよう。 「さぁ、それはどうだろう。」 小さく、朔くんが笑う。 「晴れると良いね、朔くん。」 「うん、そうだね。」 2人で寄り添い合って、黙ったまま、暗く、淀んだ窓の外の空を見上げた。