「銀次、組員も数人、ここに来させろ。」 この場の、制圧。 呆然としたままの、水瀬茉莉の確保。 やる事は、山積みだ。 時間がない。 あの莉茉ちゃんの状態を見た限りでは、おそらく一刻の猶予もないだろう。 「………………っっ、莉茉ちゃん…。」 銀次の返事もろくに聞く事なく、莉茉ちゃんの元へと、俺は走り出す。 駄目だよ、莉茉ちゃん。 暁を置いていっちゃ。 何がなんでも、生きなくちゃ、駄目だ。 ………………莉茉ちゃんに辿り着くまでの道が、とてつもなく長く感じた。