寵愛の姫 Ⅳ  【完結】



「………神無。」

「うん?」

「今日、神無のマンションに泊まって良い?」


そっと、神無の頬を撫でれば、朱に染まる。












沈黙は、一瞬。


「………、良い、よ。」



恥ずかしそうに小さく呟いた神無に、俺の口角が、ゆるりと上がった。



「もしかして、神無、期待してる?」



さっきの、お仕置きを仄めかせた事を。








ただ、兄貴を見つめる神無を、苛めただけなのに。



「ねぇ、神無、期待したの?」



ふふっ、





なら、神無の、その期待に応えなくちゃ、ね?



「っっ、」


動揺した神無が、目を泳がせた。