「………っっ、莉茉、目を開けてくれ…。」 暁の悲痛な声にも、ぴくりとも反応しない莉茉ちゃんの顔色は、とてつもなく青白い。 「っ、暁、取り敢えず、止血だ!」 このまま家を流し続けるのは、ヤバい。 早く応急措置をしなくては。 覗き込んだ莉茉ちゃんの青白い顔には、全く生気が感じられない。 踵を返した俺は、慌てて車に走り寄る。 「銀次、莉茉ちゃんが刺された!」 「………っっ、はっ!?」 「直ぐに救急車を呼べ!」 車に駆け戻った俺は、目を見開く銀次に指示を出し、常備しているタオルを手に取った。