寵愛の姫 Ⅳ  【完結】



「何でだろう。」

「うん?」

「莉茉達を見ていると、運命とか、永遠を信じてみたくなるの。」



遠くを見る神無。







その瞳の先には、一体、何が映っているのか。



「あの2人みたいに、私も朔くんとなりたいなぁ。」



神無の言葉に、俺は口元に笑みを浮かべた。



「そっか、それは良かった。」



今さら、逃がして堪るか。








やっと手に入れた、こんなにも愛おしい存在を。









その場に立ち止まった俺は、繋いでいた手を引いて、小さな神無を抱き締める。



「朔、くん?」

「ふっ、」



困惑した表情で見上げる神無に笑みを深めた俺は、その額に口付けた。