「朔と神無は、珈琲と紅茶で良かったかな?」 「うん、ありがとう、莉茉。」 「ありがとう、莉茉さん。」 朔くんと2人、それぞれ莉茉にお礼を言って。 自分が落ち着く為にも、さっそく莉茉が入れてくれた紅茶に口を付ける。 「………美味しい。」 優しい、味がした。 温かい紅茶に、ほっと、自分の強張って身体から力が抜けていく。 その、次の瞬間。 「莉茉。」 ゆっくりと、目を開けたお兄さんが甘く莉茉の名前を呼んで、手を差し伸べた。