「暁と、家族になるね?」 莉茉が欲しがっていた、家族。 私が一番最初に奪った、もの。 ずっと、 莉茉が望んで、求めていた、幸せな家族を作って。 「直ぐには無理だけど、また茉莉に会いに来るから。」 ありがとう、莉茉。 その、言葉だけで十分。 私は、救われるから。 「………………り、ま…。」 静かに閉まったドアに、私の目から一粒だけ、涙がぽろりと零れ落ちる。 ーーーーー寂しいなんて、言えないよ。 ゆっくりと、そのまま、私は瞼を閉じた。