「………何でだろうね、茉莉。」 ………違う。 私が見ようとせず、目を背けていただけだった。 莉茉から。 全ての事から目と耳を塞ぎ、誰もと向き合おうとは、私はしなかった。 ーーーー自分の弱さにも。 私は、逃げていただけだったね。 「私の中で、茉莉を大好きだった時の記憶が、全くなくならないの。」 ありがとう、莉茉。 そう、言ってもらえて、嬉しい。 私も、なの。 何度も、あの頃を思い出す。 真実を知らなかった、 あの懐かしい木漏れ日を。 幼い、私達2人が無邪気に笑い合っていた頃。