「でもね?」 弾んだ、莉茉の声。 それは、私が奪ってしまった、もの。 その、明るさも。 笑顔さえ、私が失わせていた。 ずっと、長い間。 「それでも少しだけ、茉莉には感謝してるんだよ?」 ねぇ、莉茉は、誰を思い浮かべているのかな? ………何て。 分かってるよ。 愛する、旦那様だよね? ふふっ、知らなかった。 莉茉のそんな声や、はにかむような、本当に幸せそうな表情なんて。