「暁と、家族になるね?」 もう、迷わない。 私の幸せは、未来にあるから。 「だから、茉莉も幸せになろう?」 私だけじゃなく。 茉莉も幸せになって、良いんだよ? 過去に捕らわれず、未来を手に入れて欲しい。 ーーーー貴方だけの、幸福を。 「直ぐには無理だけど、また茉莉に会いに来るから。」 名残惜しいけど、そろそろ暁の我慢も限界だろう。 これ以上、長居は出来ない。 「またね、茉莉。」 一向に何の反応も示さない茉莉に別れを告げて、背を向けた私は病室を後にした。