「っっ、な、んて、茉莉っ…。」 「ふふ、さぁ?」 莉茉の問いには答えず、いつも理由をはぐらかす。 快感だった。 悲痛に歪む莉茉の顔も。 絶望に染まった瞳さえ。 ………………私を、安心させる。 「だって、そうでしょう?」 ーーーーー莉茉は、私よりも不幸でいてくれなくちゃ駄目なの。 悲痛と、絶望に染まるその顔を見る度に、何度も繰り返し安堵する。 あぁ、 私は、“まだ”大丈夫。 平気なんだって。 莉茉より私は全然、不幸なんかじゃないんだって、実感が出来たの。 それは、歪んだ安心感だった。