「………………っ、死んだ、の…?」 茉莉に刺されたのを、覚えてる。 苦しくて。 悲しくなったの。 焼き付くような、衝撃と痛みの後に、暁の声を確かに聞いたはずなのに。 ーーーーーでも。 「………………暁、いないの?」 何度、見渡してみても、暁がいない。 あの温もりも。 暁の香りも全部、こんなに覚えているのに。