「………、」 とぼとぼと、歩いた先。 見えてきた、我が家。 重くなった自分の足を、どうにか引きずって、玄関のドアを押し開けた。 ーーーー待ち受ける、悪夢も知らず。 「お帰りなさい、茉莉ちゃん?」 悪魔は、私に、にたりと微笑む。 「っっ、」 ドアを開ければ、お母さんが立っていて。 私は、ぞわりと身体を粟立たせる。 な、んで、お母さんが。 ま、ってたの? ………………私を。