「余計な事を考える余裕はなくなっただろ?」 してやったりな暁の表情。 「…………うん。」 赤くなった顔を暁に見られたくなくて、俯く。 「不安なら、ずっと朔といれば良い。」 「……ん、そうする。」 こくりと頷いた私はの頬を、暁の手が撫でる。 「それでも、莉茉が無理だと思ったら…。」 「思ったら?」 「俺に電話してこい。」 電話? ………暁に?