「俺が不安がなくなるよう、おまじないしてやろうか?」 「え?」 私は、目を見開く。 おまじない? 何だか、暁とはミスマッチな言葉だ。 「暁?」 「ん?」 「あの、おまじないって?」 じっと見上げれば、妖艶さを含んだ暁の顔が近付く。 「あ、暁?」 近付く暁の顔に、ドキドキする。