寵愛の姫 Ⅲ【完】



「それは、楽しみだな?」



流石は高崎の血って所だな。




俺達、似てる所は少ないのに、その根本は同じって事なのかも知れねぇ。



「朔、お互いに狂ってるな?」



「まぁね?でも、それが俺だし。」



ふっと笑った朔が自分の酒をあおる。



「ふふ、だからさ?莉茉さんには指一本も触れさせないから、兄貴は安心して?」



「あぁ、頼む。」




優秀な弟だ。



桜樺での、莉茉の身の安全は完璧に守られる。