「お父さん、お招きありがとうございます。」 「いや、私も莉茉さんに会いたかったからね。」 頭を下げた私に、お父さんは照れくさそうに笑った。 「さぁ、莉茉さんも座りなさい。」 「はい。」 促されて、お父さんの隣に座る。 「莉茉。」 座って直ぐ、暁に名前を呼ばれ、お父さんから暁に視線を向けた。 「何?」 「朔だ。」 暁の視線の先を辿れば、お父さんよりもお母さんに面差しが似た、にこやかな笑みを浮かべた青年にいきつく。