そんな不安が私の頭を支配する。 「っ、」 ………怖い。 実の両親にさえ、嫌われた私だ。 ここにいる、暁の“家族達”に受け入れてもらえるのだろうか…? 考えるだけで怖くて。 身体がすくむ。 拒否られ、捨てられる恐怖。 暁が側にいてくれても、私に染み付いた癖はなくならないみたいだ。 でも、 ーーーーそんな私を救い上げてくれるのは、やっぱり貴方だね。 「莉茉。」 怯える私の腰に暁の腕が回り、自分へと引き寄せた。