「なら、莉茉ちゃん。」 「はい…?」 急にお母さんに手をがっしりと掴まれる。 な、何!? 目を白黒させる私に、お母さんはにっこりと微笑む。 「皆が待っている大広間に一緒に行きましょね?沢山、莉茉ちゃんと話したいわ。」 「………莉茉に気安く触れてるんじゃねぇ。」 そのまま私を連れ出そうとするお母さんに、暁が不機嫌そうに眉間に皺を寄せた。