「………………っ、茉莉…。」
霞む意識の中で、私が手を差し伸べれば、茉莉が息を飲む気配だけがする。
「………っっ、な、んで…。」
「………?」
震える茉莉の声に、私が頑張って焦点を合わせれば、自分の手に、温もりを感じた。
「………あんた、本当に、馬鹿、だよ…。」
「………うっ、茉莉?」
何で。
悔いているような。
怯えているような、そんな表情をしているの?
………分からない。
何1つとして、私には。
「………………っ、莉茉っ!」
暁の悲痛な声を最後に、ぷつりと、私の全ての意識が途切れた。
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