「莉茉。」 先に車から降りた暁が振り返り、私へと、自分の手を差し伸べる。 それは、いつもの事。 「ん、ありがとう。」 ふわりと、微笑んで。 その、差し伸べられた暁の手を握り締めれば、引き寄せられる、私の身体。 「………ふふっ。」 小さく、笑みをこ溢す。 すっぽりと、暁の温かさと匂いに包まれる、この瞬間が好きだ。 守られている、安心感。 そして、 ーーーーー愛されている、幸福感。 少しの照れ臭さはあるけれど、そんな幸せを感じられて、与えてくれるから。