「うん、と、吹奏楽部かな?」 「吹奏楽部?」 「うん、屋上で演奏するんだって。」 莉茉の瞳が輝く。 「夕陽をバックに、色んな演奏が聞けるみたい。」 「へぇ。」 肝心する。 俺らの時は、普通に体育館での演奏だったのにな。 「校庭から、吹奏楽部の演奏が見れるみたいだよ?」 「もう、演奏は始まるのか?」 「えっと、3時からだったと思う。」 「………3時。」 自分の腕時計に、俺は目線を落とした。