寵愛の姫 Ⅲ【完】



「っっ、」



理解した瞬間。





俺の中で、ぞわりと駆け巡ったのは、歓喜。







ーーーーそして、恐怖。









愛に飢えていた神無と。



周りに冷めていた自分。






似た者同士だった俺達。







魅せられた。




神無の雰囲気と、その闇に。



「神無?」

「うん?」

「後で、一緒に学校内を回ろうな?」

「ふふ、勿論。」



嬉しそうに、神無が微笑んだ。






手離せない。





ーーーー愛おしい、君だけは。