「………、そ、う。」
「うん、神無が心配する事はないよ?」
「分かった、朔くんがそう言うなら。」
あっけらかんと、思考を切り捨てた神無。
その瞳に、俺に対しての、絶対的な信頼が垣間見えた気がした。
「じゃあ、神無。」
にっこりと笑みを浮かべた俺は、神無の腰に手を回し、教室内へと促す。
「文化祭の続きだ。」
「うん、頑張らなくちゃ。」
ふふっと、楽しげに笑う神無に、俺は目を細める。
あの日。
孤独を抱えた神無の姿を、この桜樺で見た時、一瞬で分かった。
ーーーーあぁ、彼女が俺の、唯一無二だ、と。
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