「………………さて。」 クラス内の人達に向き合った俺は、にっこりと微笑む。 「何も気にせず、このまま文化祭を続けて?」 まぁ、お客さんも気まずそうだけれど。 今日の文化祭は、まだ終わってない。 「さぁ、早く。」 「「………。」」 笑って促せば、顔を見合わせた何人かが、こくりと頷いた後、接客へと戻る。 うん、優秀だね。 流石は、桜樺の生徒の事はある。 ………………それでも。 「朔くん、一体、今日はどうしたの?」 こんな馬鹿はいる訳で。